私の生き方連絡ノート(意思表示カード)
人の生き方が様々なように、その人によって人生最期の捉え方も様々です。また、その人の価値観、病気の具合によっても異なり、年を重ねるにつれ、変化していくことも多いのです。
例えば、人工呼吸器につながれ、何本もの点滴の管に囲まれるのはイメージとして絶対に嫌だと思っていても、病気が治癒可能なもので、次第に回復し、元気を取り戻してくれば、あの苦しさは必要なものだったと受け入れることもあるでしょう。逆に、不治の病で、たとえ生きる時間は短くなっても、できるだけ自宅に帰って、残りの時間を家族と過ごしたいと思うこともあるでしょう。90才を過ぎ、たとえ自宅で倒れても、救急車など呼ばずそっと自宅で看取って欲しい、という思いに至ることさえあるかもしれません。このように、同じ人でも、その置かれた状況で思いは変わってくるのです。
あなたに判断力があるうちは、人生の節目の記録として、またあなたが突然の事故・病気・認知症などで判断力がなくなったときには家族や周囲の人たちが困惑しないように、あなたの人生の来し方・これから(希望する最期)をこのノートに記録しておくことをお奨めします。医療の進歩や周囲の状況によって、今から全てを判断して書き残しておくのは難しいかもしれません。そういうときの為にも、自分の代わりに医療に関して判断してくれる人を何人か選んで記録することも、お奨めします。その方たちとは、折に触れて話し合い、あなたの生き方を理解してもらっておくことが大切です。
- 気持ちの落ち着いているときに記入しましょう。
- 一年に一度(誕生日などに)は見直しましょう。
- 考えが変わったらその都度書き換えましょう。
- あなた自身が書いたことを証明する為、自分の言葉で記入しましょう。
- 医療者から、治療について相談されたら、判るまで話を聞きましょう。その処置をしたら、どうなるか? しなければどうなるか? 各々、選択したときの違いを納得のいくまで聞きましょう。もしそれでも迷ったら、セカンドオピニオン(他の医師の判断を聞く)を希望するのは当然のことです。
- 中には医学用語で難しい言葉が出てくるかもしれません。このホームページにも徐々に医学用語の説明を掲載していきますが、医師からの話と合わせて、自分でも調べてみましょう。
- 終末期の医療に関しては、ここに書き込んだことが法律的に正式に拘束力があるわけではありませんが、
「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」について
[平成19年5月 厚生労働省]
高齢者の終末期の医療およびケア」に関する日本老年医学会の「立場表明」2012
[平成24年1月 日本老年医学会]
などの指針が公表され、本人の意思が明らかな場合は、それを優先するよう求めていますので、自身の意思を明らかにしておくことは、家族ら周囲の人たちのためにも大事な、役に立つものになってきています。
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当会作成の医療のためのエンディングノート『私の生き方連絡ノート』の概要をご覧いただけます。
「私の生き方連絡ノート」の購入方法
「私の生き方連絡ノート」は、500円+税で販売しております。お近くの書店でお取り寄せいただけます。また、「アマゾン」や「楽天ブックス」、紀伊国屋書店 Web Storeなどのネット書店でもご購入いただけます。
東京女子医科大学病院(東京都新宿区)、慈恵医大柏病院(千葉県柏市)の売店などでも販売しております。
※医療・福祉関係者の方へ …… 売店や施設などで「私の生き方連絡ノート」の販売をご希望の際は当会までご連絡ください。
「私の生き方連絡ノート」のご意見募集
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当会では、ご利用いただいた皆さまのご意見をうかがって、さらに内容の充実を図りたいと考えております。「私の生き方連絡ノート」ご利用者FAXシート をプリントアウトし、ご記入のうえ、FAXでお送りください。
FAX送信先:044-789-8887
本アンケートは、個人名が特定できない形にした後に集計いたしますので、回答内容につきまして、ご本人様にご迷惑をおかけすることはございません。また、結果は「私の生き方連絡ノート」の改善にあてるとともに、今後の広場や研究会等で発表させていただく場合もございますので、ご了承ください。
全問にお答えいただかなくてもかまいません。お書きになれる範囲で結構ですので、FAXシートの 1) 〜 7) までの質問について、あてはまるものに ○印またはご記入をお願いいたします。
今後も皆さんのご意見を反映して活動したいと考えております。いつでもお気軽にご意見をお寄せください。